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豚の広場

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子供の減少と水泳

現在のスポーツ界ではもうず~っといわれつづけていることであるが、
「子供の減少!」これにより パイの奪い合いが行われている。
それでなくても少ない子供を野球・サッカーその他のスポーツで奪い合いをしている現状がある。
水泳界(狭義で競泳界)でもよく問題になる。運動神経の良いいわゆる各スポーツがほしがる人材というのは結構重なるものである。

そこで問題になるのが、ビジョンがあるか?ということである。
ここでビジョンには2つあると考えている。
ひとつは指導者およびその業界がどれだけすばらしい構想を持っているか?ということである。これは直接的には習う子供たちにとってはあまり関係ない。というか興味がないところであろう。
もうひとつは下世話な話であるが、お金になるか!ということである。これはその運動をすることによりお金になるか?(生活できるか?夢があるか?)ということであろう。実際オリンピックで勝っても!それまでにお金がかかりすぎる。見返りがない。という状態では当然その競技をやろうという気が生まれにくい。
日本では生活として成り立っているのは野球が唯一といってよいだろう。
確かにサッカーもこのところよくはなっているが、世界のサッカー界を見ると日本のそれはまだまだと言わざるを得ない。

ここで かの北島選手はこの2つ目の点を変えていきたいということでビジョンをもって活動をしている。これはこれですばらしいことである。

水泳界を見据えた指導のところでいったが、競泳偏重になることにより、水泳の本当の楽しみを教えることなく、むしろ嫌いなものを作ることは一つ目のビジョンがある状態であるとはいえないのではないでしょうか?
もっと大きな動きで水泳を捕らえないと・・・・・

また パイの奪い合いに固執するあまり、子供たちの成長のことを見逃してはいないでしょうか?
欧米諸国では、子供のころに水泳だけではなく、いろんなスポーツをし、その中でいろんな運動適正を伸ばし、その中で自分がよいと思うものに進むということがあたりまえのように行われている。

今のプールのプログラムの中に(特に子供に対しての)多様性が見られるだろうか?
親の意識の問題もあるとは思うが、4泳法の指導が基本となっている。
幼児クラスや初心クラスでは遊びを取り入れているクラスもあるが、それも最終的には近代4泳法へ結びつけることを指導者は頭に置いてやっている(と私は思う)

なぜ、1時間遊びのクラス(泳ぎを教えるのではなく、遊びを教えるクラス)がないのでしょうか?なぜ、1時間プールに漬かるクラスがないのでしょうか?なぜ、野球のための水泳トレーニングクラスがないのでしょうか?サッカーのための水泳トレーニングクラスがないのでしょうか?
今、小学校高学年になるとある程度泳げるので塾に行くため勉強をするために水泳をやめる子供がほとんどです。ですが、それ以外にある程度泳げる子供が選手にはなりたくないがプールにはいって泳ぎたい・・・というニーズにこたえているクラスがどれほどあるでしょうか?

以前 テレビで人間の体はプールの中に入って10分ほどで何もしなくても水に適応する。だから10分間漬かっていればそれも意味がある。ということをいっていた。(筑波大学の野村先生か?誰かだったと思います。)
ただ単に温泉に漬かっていたら気持ちがよい。プールに漬かるだけでも脳や体によい。といわれています。その恩恵を受けるクラスがあってもよいのでは?
と思ってしまいます。

結構日本人の悪いところであり、ひょっとしたらよいところでもあるのでしょうが、何事にも一生懸命になってしまう。がんばってしまう。というところが問題になっているのでは?と考えます。塾的な感覚でしか水泳・スイミングを考えられないのではないでしょうか?もっとゆったりと構えられたらこんなに体によいスポーツは考えられないのではないのでしょうか?

それにはもっともっと柔軟な考えをもつこと。水泳が特別だと思わないこと(ある一面では特別だと考えなければならないとは思いますが、それはある特殊な一部であること。)

プールがすべてではなく、自然体験等にもつなげていくことが大事だということをもっともっと考えるべきではないでしょうか?(これについては教育医事新聞2003年6月・7月合併号に野村(筑波大学教授)先生もかかれています。)

子供は未来の水泳のサポーターである。
サポーターを養成しなければ、水泳を(特に競泳を)嫌いな人を育てたら、
これも大きく考えるとスポーツ(運動)のサポーターを育てないと、運動が嫌いな人を多く作れば、その子供に運動をさせる機会が当然減りますし、それはスポーツの裾野を狭める結果となり、その結果いろんなスポーツの人口も当然減ってしまうのです。

体を動かすことの楽しさ、そして苦しさ、それを乗り越えたときの感動などを伝えられる指導者となりましょう。

がんばることだけが体を動かすことではないと思います。

ちょっと話が長くなって、だんだん何を言っているのかわからなくなってきました。

スポーツ指導者に幸あれ!!!!!
ほなほな



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